







【日本語訳】
1981年6月1日
ドミニク
サミー・キンジュ様
パリ7区 フランス
ドミニク様
P・フルテン氏を通じてご住所を教えていただき、こうしてお手紙を書かせていただきますことを大変嬉しく思っております。
私はニキ・ド・サンファルさんの作品に深く感銘を受けました。そのため、最近オープンしたギャラリーに彼女の名前を冠することにしました。昨年12月13日のオープン以来、ギャラリーではニキ・ド・サンファルさんをテーマとした展覧会を3回開催してきました。
1回目では「ナナパワー」のシルクスクリーン版画と彫刻作品を展示しました。
2回目では映画「Daddy」とポスターを、今回は「ich」と「恋する鳥」シリーズを展示しました。
また、毎回、上映やスライドを通して作品をご紹介し、作品をご覧いただいた方々の感想をアンケートで集めています。最近ではインタビューを行いました。その内容を翻訳してお送りします。
日本でも彼女の作品に注目する人が増えてきています。これほど様々な角度からアーティストのイメージを明確にしようと努力しているギャラリーは他にないでしょう。
彼女の作品をより深く理解したいという思いからこの手紙を書いています。そこで、以下の点についてお尋ねしたいと思います。
(1) 6月か7月に彼女がご都合の良い日がありましたら、フランスに彼女に会いに行きたいと思っています。ご都合の良い日や連絡方法などをお教えいただけませんでしょうか。同行者もおります。次の展覧会で彼女の作品と一緒に展示するために、ニキ・ド・サンファルさんの写真も撮らせていただきたいと考えています。彼女の近況を知りたいという方がたくさんいらっしゃいます。
(2) 映画「Daddy」に関する資料(脚本、出演者・スタッフ一覧、批評記事など)を入手したいのですが、可能でしょうか。
(3) 彼女が他に「カメリアとドラゴン」と「夜よりも長い夢」という2本の映画を制作したという情報を得ています。これらの映画の価格と入手方法について教えていただけないでしょうか。
(4) 「ナナパワー」シリーズの一部(ウルマー美術館カタログによると、No.49、51、54、58、59、61、62、63)が欠落しているため、入手してコレクションに加えたいと思っています。もしそれが難しいようでしたら、シリーズ全巻を改めて購入したいと考えております。
ご返信をお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
敬具
SPACE NIKI 増田静江
追伸
映画「Daddy」に出演された俳優の方々(ピーター・ホワイトヘッド、ライナー・ディッツ、ミア・マーティン、クラリス・リバーズなど)は、現在どのような活動をされているのか、また、連絡先などをご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
可能でしたら、俳優としての彼らの考えや感想なども伺いたいのですが…。



